2003年秋頃の作品です。 第25回 東京書作展 入選
同じ公募展で漢字作品のほうが上位賞だったため裏打ちしてません(;^_^A 汚れてるのではないのです。明るくない詩なのでそんな雰囲気なのです(笑)
「追憶 -野村英夫に-」 立原道造
誘ふように ひとりぼっちの木の実は 雨に濡れて 一日 甘くにほってゐた ふかい茂みにかくされて たれさがって… しかし 夜が来て 闇がそれを奪つてしまふ
ほのぐらい 皿数のすくない食卓で 少年は 母の耳に 母の心に それを告げる そして 梟が 夜のあけないうちに あれを啄んでしまふだろう… と
忘れられたまま 樹は 大きな うつろをのこして 青空に 吹かれてゐる 傷みもなく 悔いもなく あらはに
そして病む日の暑い濃い空気に包まれ 幾たびそれは少年の夢にはかなしくおもへたか もし僕が意地のわるい梟であつたなら
posted by sato at : 11:27 PM
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