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泣き虫先生の7年戦争 スクール★ウォーズ

1984/10/06〜1985/04/06
スクール・ウォーズ
全26回
プロデューサー:春日千春、荒川洋、野村清
原作:馬場信浩「落ちこぼれ軍団の奇跡」(光文社)
脚本:長野洋、大原清秀
監督:岡本弘、江崎実生、山口和彦、合月勇
製作:大映テレビ 放送:TBS系
主題歌:「ヒーロー -Holding Our For a Hero-」麻倉未稀
役名:大木 大助
出演:山下真司、岡田奈々、岩崎良美、伊藤かずえ、宮田恭男、高野浩和、下川辰平、坂上二郎、名古屋章、梅宮辰夫、和田アキ子、間下このみ、鶴見辰晋、坂上亜樹、諏佐理恵子
ナレータ:芥川隆行

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 Memo/
 「愛とは相手を信じ、待ち、許すこと」「信は力なり」「One fo All , All for One」と学ぶことの多い、雄基さんの代表作ともいえるドラマです。
「この物語はある学園の荒廃に戦いを挑んだ1人の教師の記録である。高校ラグビー界において全く無名の弱体チームが この教師を迎えた日から僅か7年にして全国優勝を成し遂げた奇跡を通じ その原動力となった愛と信頼をあますことなくドラマ化したものである」と芥川さんのナレーションが強烈に印象に残っていますね。
自分はラグビーのルールなんて全く知らなかったのですが、土曜の夜 テレビにくぎ付けになってました。「One for All , All for One」という言葉は中学の体育祭のテーマにした思い出が。。。

第1話「それは涙で始まった」(84/10/06放送)
 トレンチコートを着た雄基さんが登場。この後は7話まで登場されません。
山下真司さん扮する元・オールジャパンの名フランカー・滝沢賢治が校内暴力が横行する川浜高校の教師になる導入部分。
 集中すればキックしたボールをポールにあてることが出来ると口を滑らした賢治が子供たちにせがまれて、その期待に応えて見事にボールをあててみせる。口だけではなく力量をも兼ね備えた滝沢賢治の登場。下川辰平さん扮する山城校長が賢治を必死に川浜高校へ誘うくだりはコミカルですが、子供が好きな真の教育者の情熱が伝わってきます。

第2話「泥まみれのニュースーツ」(84/10/13放送)
 宮田州さん鈴木秀一さんを代表とした、柄のよくない生徒が達が川浜高校の荒廃ぶりを伝えてくれます。賢治を迎える教師達の諦めきったムードが悲しいです。梅宮辰夫さん演じる 高校前のラーメン屋・新楽の主人で、ラグビー部部員・森田光夫の義兄・下田大三郎は 温厚で 細かいことは気にしない度量の大きなおやじさん。こういうお父さん いいですねぇ。

第3話「謎の美少女」(84/10/20放送)
 岡田奈々さん扮する滝沢賢治の妻・節子と間下このみさん扮する娘・ゆかりが愛らしいです。この2人から生徒への指導の仕方のヒントを得る場面も多々でてきます。滝沢節子は理想の妻・母でしょうね。綺麗だし。
約束を守ることが大切だといって、学校のルール 服装規定を守らせるため毎朝 校門で服装検査を始める賢治。「約束を守ること…」理由が分かって服装検査をやっている先生、服装規定を守っている生徒 少ないと思いますね。
 賢治の気持ちに動かされて 仲間の教師が立ち上がるところが嬉しいところです。神社で宮田恭男さん扮する森田光夫が先輩から愛情のない しごきを受けているところに、光夫と交際する 白馬に乗った美少女・富田圭子(伊藤かずえさん)が現れます。(←いやぁ、白馬に乗ってるんですよ。。。笑)
 ラストの方では 小沢仁志さん演じる川浜高校番長・水原亮が少年院から出所してくる。白のエナメル靴に白のスーツ。高校生には見えませんが。。。

第4話「開かれた戦端」(84/10/27放送)
 授業中に麻雀をやる生徒を諌めない教師、できの悪い生徒を蔑む教師は教師以外の職に就く方が 本人も生徒も幸せだと思いますね。生徒を殴ってしまった賢治に校長が言う 「人が人を殴って許されるのは生命の危機にさらされた場合と、殴っても信頼関係が崩れないと確信出来る場合の2つ」の言葉は深いです。
 読み書きがろくに出来ない水原の気持ちを「堅い椅子に座らされ理解のできない授業を聞かされる気持ちは、勉強の出来る大学出の先生には分からない」と大三郎に言われて気づかされる賢治。40人1クラスの教育では 考えさせられますね。
 水原の嫌がらせが妻・節子まで及び、一度は賢治が学校を辞めることを願ったものの気持ちを強くした節子は 自分をつけまわすチンピラに買い物の荷物を「どうせ私を着けまわすのなら 荷物もってくださらない」と渡す(笑)。さすがです。いい感じです。

第5話「最後の闘魂」(84/11/03放送)
 暴力をふるった水原達を退学処分から守る賢治。水原を信じ、待つ賢治。だが、その愛は水原に届くことはない。
 娘・ゆかりが熱を出し苦しむ。そんなときにも、姿を消した森田(宮田恭男)を心配し賢治は飛び出していく。森田はグランドで圭子のことで悩む気持ちを振り切るためにラグビーの練習に励んでいたのだ。その間、ゆかりの状態が悪くなり病院に運ばれていた。責める節子。仕事と家庭の板挟みなる賢治。とうとう節子は実家に戻ってしまう。誰にも理解されないと やりきれない賢治。そんなときに皮肉にも学校で荒れる生徒の気持ちに気付くのであった。

第6話「涙の卒業式」(84/11/10放送)
 素行の悪い生徒達を卒業させるために、教師の義務を果たすといい最後の試験を受けさせるために仲間の教師達と帆走する賢治。孤独な水原の気持ちを察した賢治は水原の母親を訪ねる。それを陰から見ていた水原だが素直になれずに、賢治にタイマンを申し込み川でずぶ濡れになるまでたたかう。賢治は水原を自分の家に連れて帰り、ブランデーを薦めながら、ラグビーの楽しさを話す。涙を流して後悔する水原に、一緒に風呂にはいろうと賢治が誘う。いいシーンです。卒業式のあと水原が職員室に賢治を訪ねブランデーを置いていく。賢治の教師達の愛が実った結果だった。実家に帰っていた節子も戻ってきて、喜びを増す賢治だった。

第7話「嵐の新学期」(84/11/17放送)
 新学期が始まり新入生が入学してきた。その中には川浜一のワルと呼ばれる大木大助の姿もあった。松村雄基さんの登場です!!「東京流れ者」を歌いながら因縁をつけてきた相手を倒していきます。高野浩和さん扮するイソップこと奥寺浩も登場。なぜ、キリギリスじゃないんだろうって友達と話したことがあったなぁ(笑)。ワルと呼ばれる人間でも 優しいところはあるし、一方的に言い分を聞かないで決めつけてしまうことの危うさを教えてくれます。
 ラグビーの素質が優秀な生徒・星が体力のないイソップをやめさせろと賢治に詰め寄る。賢治は星よりもラグビーを愛すイソップを選ぶ。そんな賢治を見て大助は賢治を見直し、一緒に銭湯に行かないかと誘うのだ。
 賢治に少し心を開いた大助が、態度を改めるから初日の騒ぎを体の弱い母親には黙っていて欲しいと教師達に話す。だが、約束したはずの教頭が 口を滑らせて母親に話してしまう。逆上し 教頭に殴りかかる大助を必死に止め、暴力をふるったことを謝れと言う賢治に、大助はイソップが懸垂3回出来れば謝ってもいいと言う。友を守るために懸垂・腹筋すら1回もできなかったイソップが2回の懸垂に耐えてみせる。涙の場面です。さすがに大助も心を打たれて 教頭に頭をさげ、賢治の「おもいやり」という言葉の大切さを知るのです。

第8話「愛すればこそ」(84/11/24放送)
 県大会を目前に控えて部員達は自信をなくし、だらけてしまう。そんな中でのラグビー名門校・相模第一高等学校との試合は109対0という無様なものだった。タオルを投げ入れることすらできず、最後まで見守ることしかできない。そんな苦しい思いをした賢治とは逆に、生徒達のジャージは全く汚れておらず汗すらかいていなかった。「今、自分がやっていることをひたむきにやらないで、この短い人生で何ができると思っているんだ」と涙を流しながら生徒達を叱咤する賢治。そんな賢治に応えるように 生徒達は悔しさを口に出しはじめる。反省して、自分をまっすぐ見つめることで 先に進むことが出来るのです。激励するために生徒達を殴っていく賢治。迫力のシーンです。

 杉本清美と西村明子は川浜高校が相模一高に負けたら指をつめると相模一高の生徒に約束していた。2人を助けるために大助は、来年負けたら自分の腕をくれてやると啖呵を切る。清美と明子を演じるのは諏佐理恵子さんと坂上二郎さんのお嬢さんの坂上亜樹さんです。このお2人「不良少女とよばれて」でも伊藤麻衣子さんを姉御としたう役でコンビを組まれてました。助けに行った大助「女はいたぶるもんじゃねぇ 抱くもんだ」ってセリフ。きゅ〜。2人から話を聞いた、賢治は自分の力で一高に勝って見ろみろと大助をラグビー部に誘う。ラガーマン大木大助の誕生です。

第9話「愛ってなんだ」(84/12/01放送)
 賢治が生徒を殴ったことが問題になる。荒れる賢治は生徒達にやつあたりしてしまい、あげくの果てには生徒達を"がらくた"と呼ばわりしてしまう。いたたまれなくなり その場から逃げ出す賢治。しかし節子や大三郎に励まされ自分が過去の栄光にしがみついていたことを反省し、生徒達に謝る。賢治が常に完璧な教師ではなく、たまには失敗もする。これが スクールウォーズのおもしろいところです。誰でも間違うことはありますよね、これを反省することが大切だと教えてくれます。
 ただ裏切られることに敏感になっている大助はラグビーを止めると言い張る。大助にむかって意気地なしだと泣きながら叱咤するイソップ。そんなイソップを見て賢治は大助に「ボールを持って走るお前はイソップ自身なんだ。お前があげるトライはイソップのトライだ。お前の決めるゴールキックはイソップのキックだ」「そんな 他人の夢を負わされるのはごめんだと言うならやめてしまえ」と励ます。

第10話「燃える太陽」(84/12/08放送)
 イソップが倒れる。それを聞きつけた新聞記者が前回の暴力事件を含めて、しごきではないかと賢治に問いつめる。部員達に体力の限界まで練習を強いているが 好きなもの同士が強くなるためにお互いが努力するのがしごきでしょうか?と応える賢治。賢治をかばう生徒達を見て記者が「よく ここまで飼いならした」という言葉に「飼いならすとはなんだ!生徒達は犬や猫じゃないんだ」と怒る賢治。生徒を思う気持ちがよく表現されています。
 試合のカンパを集めるマネージャのところに母親が倒れていて生活が苦しいはずの大助もお金を持ってくる。そのお金は、自分の食事を切り詰めてまで捻出したものだった。昼食の時間に何も食べずに水だけで我慢する大助。うぅ〜 差し入れしたい。。。
 部員・丸茂がラグビー部を辞めるといいだした。賢治が訪ねていくと、黙っている本人の代わりに父親・母親が口を挟む。「この子は おとなしい子なんですよ。代わって私達が 言ってるじゃないですか」と言う親に向かって 「いつまで代わってあげられると言うんですか。親が出来るのは、代わることではなく子供にやる気・勇気を与えることだ」と親を説得する。
 遠征に行くバスの中で 「風邪はひとりで吹いている、月はひとりで照っている♪」と「東京流れ者」を歌う大助。すてきっ。遠征先に到着しても昼食を取らない大助に、賢治が「弁当ならあるぞ。女房が試合に出るのはお前のほうだからと俺よりでかい握り飯作りやがった」とお弁当を差し出す。おにぎりを噛み締める大助。温かい気持ちが心に染みます。このエピソードは実話だそうです。
 東都体育大学との遠征試合は 52対3。ペナルティーゴールで初の得点をあげる。順調に進みだしたと思った矢先、イソップが脳腫瘍だと分かる。イソップの両親はどうなるか分からないイソップに思う存分ラグビーをやらせて欲しいと賢治に懇願する。辛いシーンです。そんなイソップが燃える太陽・ライジングサンのジャージをデザインする。

第11話「死と友情と」(84/12/15放送)
 和田アキ子さん扮する夕子が大阪の身内の介護のため新楽を留守にする。店を手伝う光夫を見て、部員達は交代で手伝うことにした。ささやかな行為ながら友情と団結の現れだった。おかもちを持っている大助を見かけた清美と明子は「なんかやらかして退学になって、それでラーメン屋さんい拾われたんだろ」「ばかやろう、ぶっとばすぞ」と大助。ひゅぅ〜
 イソップ相手に、こぼれ球の拾い方を教える賢治。先の分からないイソップが一生懸命ラグビーに打ち込んでいる姿を見ると涙をかくせない。イソップがひょんなことで自分が脳腫瘍で望みが薄いことを知ってしまい、家を飛び出してしまう。姿を消したイソップを皆で探すが、イソップが見つからないまま念願の相模一高との試合の日を向かてしまった。イソップを心配する大助は試合を辞退することを訴えるが、この日のために血反吐を吐くほどの練習に耐えてきた部員達は試合を望む。しかし控え室で、イソップのデザインしたジャージを見て、やはりイソップのことを忘れて試合に臨むことができないと気付く。
 試合の辞退を相模一高の監督・勝又に告げると、相模一高の150人以上いる部員達もイソップの捜索を手伝うと申しだしてくれる。対抗意識を乗り超え皆で協力してイソップを探すうち、ついに郊外の森で痕跡を見つける。だがイソップ本人を見つけることは出来ない。圭子(伊藤かずえ)が人間は自分のことを考えてくれる仲間が1人でもいれば強くなれるといい、ラグビーボールを森に置き、仲間のことを思い出させるよう提案する。死を覚悟したイソップが、首をつるためにロープをかけた木の根本にボールを見つける。学校に戻ってきたイソップだが、賢治や部員達が見守る前で屋上から飛び降りるという。「最後まで諦めないのがラガーマンだ。自分で自分を裏切るお前なんか惨めなドブネズミだ」と賢治の怒号を聞き、イソップは手術を受けることを覚悟する。だが、既に手遅れだった。。。

第12話「愛は死線を越えて」(84/12/22放送)
 手術が成功したと信じてイソップが戻ってきた。「ボールが生きている間はベストを尽くせ」と大助に激を飛ばすほどにまで回復する。しかし、"K・16"という薬を受けとったイソップは、入院中に死神とあだなされる患者から聞いた知識から、自分が余命いくばくもないことを知る。恐怖から逃れるためにイソップはシンナーに溺れはじめる。坂上二郎さん扮する内田玄治の財布から金がなくなった。イソップの仕業だと知った大助は、イソップの荒れる態度からイソップに死が近づいていることに気付く。「人間は何のために生きるのか」と賢治に問うイソップ。死を覚悟した少年のその問いに誰も何も応えることができない。それを見ていた大助は、残りの時間を楽しく過ごせとトルエンをイソップに渡してしまう。
 さらに荒れていくイソップに賢治は、生と死をラグビーに例えてラインの間際であってもラインを割っていないボールは生きている。「負けると分かっている戦いに挑み、最後まで戦う。残された時間を燃焼しよう。そこに命の輝きがある」と励ます。「死ぬまでには、ラグビーのプレーをひとつでも覚えられたらいいな」とイソップは練習に戻ってき、光夫・大助とランパスに臨む。2人の目に涙があふれる。。。負けると分かっている戦いに挑むイソップ。彼もまたヒーローだった。

第13話「力の限り生きた!」(84/12/29放送)
 練習に励むイソップを見て、その命を縮めているのではないかと不安になる賢治。だが校長は「イソップからラグビーを取り上げると、残るのは死への恐怖だけだ。我々ができることは輝ける死を迎えさせてやること、16歳の少年の死はせめて輝けるものでないと」と説く。
 疲労がたまった賢治は、練習を休んで娘・ゆかりと動物園に行く計画をたてる。だが、新しいボールを買う部費もない現状を見て、予定していた日にテレビの試合解説を引き受け、謝礼でラグビーボールを購入する。喜んで練習に励む部員をよそに古いボールを愛しむイソップ。消えかかった自らの死を、古いボールに託すようにみえた。
 それを見ていた加代は耐え切れなくなり席をはずす。イソップは賢治に加代への恋心を打ち明けた。賢治はイソップの気持ちに応えてくれるよう頼みたい気持ちを隠しながら加代に話を聞くが、口先だけの愛の言葉を聞いても嬉しくないのだと賢治に訴える加代。加代は賢治に憧れに近い恋心を抱いていたのだ。
 念願の相模一高との試合の前日、再びイソップが倒れる。次の日の試合を考えた校長に帰宅するように言われた賢治のもとに、早朝イソップの意識が朦朧としていると連絡がはいる。慌ててかけつけた賢治は必死でイソップに「お前がデザインしたライジング・サンのマークをつけた選手達が戦う姿を見てくれ」と呼びかける。一瞬、奇跡がおこりイソップに微笑みが戻る…が、そのまま帰らぬ人となってしまった。

第14話「一年目の奇跡」(85/01/12放送)
 イソップこと奥寺浩が短い生涯を終えた日、相模一高との試合に臨む選手達に賢治は「お前達 一人一人の背中にイソップが付いていると思え」と激をとばす。大助は一人校門に立ち、親友であったイソップを想う。中学の頃、喧嘩ばかりしていて周りから恐れられてはいるが心の底では皆が自分を蔑んでいることを感じていた大助。同じように体が弱く周りから同情されるイソップと心を通わせるようになったのだ。高校に行く気のなかった大助を高校に通わせるようにし、ラグビーを始めさせたのもイソップの影響だった。「まるで俺はあいつの操り人形さ」という大助に、話を聞いていた大三郎が「操られたことを後悔しているのか?」と尋ねる。イソップがいなければ、さらに悪い道を進んでいただろう大助は、イソップに感謝し、これからの大助の活躍をイソップが見られないことを悔やむのだ。
 ついに試合がはじまった。一人でボールを抱え込んでいた大助だが、賢治にラグビーを一人でやろうと思うなと言われ、イソップが言っていた「One fo All , All for One。ラグビーに一人のヒーローはいらない。皆がヒーローにならないと駄目なのだ」という言葉を思い出す。この回想シーンで土手に寝転がる大助にイソップが「聞いているの?」と聞き、「へぃへぃ そうでっか」と返すシーン。倦怠期の夫婦のよう(笑)。
 ボールを持って走る自分の後ろにイソップを含めた15人の仲間がいることを心に刻んで、川浜高校ラグビー部の快進撃がはじまる。その日、キッカーの光夫は不調であったが、最後のゴール・キックを見事に決めてみせ、ついに13対14と勝利する。抱き合って涙を流しながらよろこぶ仲間達。イソップの傍で、部員達は試合を報告しながら一夜を過ごす。

第15話「不良教師」(85/01/19放送)
 定年を迎えた山城校長が、生徒達に見送られて学校を去る。数年前の荒廃とはくらべものにならない。
 春を迎え、ラグビー部にも新入生がはいってきた。その仲には、四方堂亘さん扮する素質を秘めた平山誠や内田玄治の次男・内田治男。また清美と明子もマネージャとして入ってきた。
 新しく赴任してきた 名古屋章さん扮する岩佐校長は、学業至上主義で成績の悪い生徒のクラブ活動を禁じると言い放つ。部員達は勉強のためにラグビーどころではない。勉強の得意ではない大助や、圭子のことで悩み勉強に身がはいらない光夫は問題を起こし停学にまでなる。
 光夫が圭子のことで悩む姿を見て姉・夕子が大三郎に意見を求めるが大三郎は「仕事や勉強が 本当の生きがいだという男がいるのだろうか?たかが女のことと 光夫を笑えねぇ」と応える。やっぱり人と人の関係なんですねぇ〜
 ところで停学になっている大助、町で喧嘩ばかりしてます。それって。。。あり?(笑)
 悩む賢治は山城校長に再会し、恋愛・ラグビーも人生を支える基盤を固めるため、心を豊かにするための広い勉強だと認識させられ、岩佐校長に逆らいラグビー部の練習を再開する。

第16話「学校とはなんだ」(85/01/26放送)
 岩佐校長は更に厳しくなり、部員達の試験結果が芳しくない部の活動を停止させる。ラグビー部を目の敵とする校長は、次の試験で部員達の平均70点を今後の部活動継続のための条件とする。全国大会出場への夢を持つ部員達は練習・勉強と更にハードな生活を耐えることになるのだ。
 そんな中、賢治は現役時代に痛めた右足関節が再び悪化し、走りまわることを禁止される。
 さらに圭子の兄だと名乗る鶴見辰吾さん扮する名村直が現れる。困惑する圭子。名村直が言う「俺達のロックはよぉ 怒りと悔しさを涙のスパイスで味付けした五目そばなんだよ」ってセリフ。。。なにそれ?(笑)
 部員達は練習のあとに、勉強会を開き 助け合いながら勉強を進めていく。だが、成績の悪い大助を退部させることを他の部員が口に出す。これを聞いた大助は怒り、再び昔の仲間達と喧嘩を繰り返す。追ってきた賢治の「ラグビー部がどうなろうと構わない。一人のお前が大事なんだ」という言葉に、大助は友人のフットボールの選手・ハリー・マクガイアとのかけっこを持ちかける。足の痛みに耐え全力疾走した賢治は 見事に大助を取り戻す。だが、歩行が困難となった賢治に校長は 自分の肉体管理も出来ないのかと1週間の自宅謹慎を言い渡す。
 試験の結果 平均72点を取り、部員のなかには極端に成績の悪い生徒もいなかった。「One fo All , All for One」の精神が勉強にも活かされたのだ。ラグビーを見直した岩佐校長はラグビー部の活動を認める。岩佐校長が賢治に謹慎を言い渡したのも、自分の痛みに耐えてラグビーを続ける賢治を療養させるためだったのだ。
 無事に試験を乗り切った部員達だったが、名村の名を聞いた大助を軸に新たな紛争の気配が漂う。

第17話「最後のグラウンド」(85/02/02放送)
 大助の父親は名村財閥に自殺に追い込まれたのだった。大助は圭子にまで冷たくあたるため、光夫と大助の仲が険悪になり、チームワークが乱れる。娘・ゆかりの絵日記をヒントにした賢治は、自分達を見直すため、思っていることを賢治に伝えるため部員達にも日記をつけさせる。
 県大会がはじまり、賢治の心配をよそに順当に勝ち進んでいく。相模一高との決勝戦、個人プレーの目立つ川浜高校を見て、相模一高はハイパントを多用してくる。守りが崩れた川浜フィフティーンの前に花園出場は夢と消えた。
 光夫は日記に試合の反省を記述し、来年こそはと後輩達に夢を託す。そして、その夢が叶ったら圭子と結婚すると綴る。それを読んだ大助は、圭子と光夫に謝罪し、来年こそはと誓う。試合には敗れたが、その中からも貴重なものを掴み取ったのだ。

第18話「去りゆく君へ」(85/02/09放送)
 卒業する3年生の光夫や加代は、残された時間が少ないことを思い 後輩達に厳しく指導にあたる。そんな中で、それぞれの卒業後の身の振り方を決めていく。光夫は圭子のために、早く自立したいとフランス料理のコックになることを決める。
 賢治の家に集まり、全国大会の模様をテレビで観戦する部員達は花園に行き雰囲気を味わうことを望むが、ラグビー部の部費に花園までの旅費をまかなう余裕はない。旅費を稼ぐために、暮れの土木工事で人手が足りないと嘆く内田玄治に生徒達をアルバイトに雇ってもらえないかと賢治は頼みこむ。自分達のアルバイト代は旅費のカンパだと3年生も混ざって花園までの旅費を作り、部員達は相模一高 対 城南工大高の準決勝戦を観戦することができた。
 なかなか就職先の決まらなかった加代も一旦は高校の事務員に決まるが、蒸発していた父親が戻ってきて家族皆で和歌山で暮らそうという。身勝手な父親に反発しながらも、病弱な母親と幼い弟妹のことを思い加代も和歌山に行くことを決意する。去っていく名マネージャを囲み、その支えにあらたまって感謝し、胴上げする部員達であった。

第19話「友よ安らかに眠れ」(85/02/16放送)
 加代の送別会では「惜別の歌」を部員達が歌い、花園での再会を誓い合う。一度でいいから皆とプレーしてみたいと願っていた加代の望みを叶え、グランドを楽しそうに駆け回る加代を加えた部員達。
 最後に加代に会いにきた名村直に 名村の名を憎む感情を捨てきれていない大助が 殴りかかり騒動をおこす。2人は 加代と賢治の前で仲直りしたふりをしながら、隠れた場所で決闘を約束する。それを知った加代が、仲裁に駆けつける途中 車にはねられる。病院で一旦は意識を取り戻すが、加代は息をひきとる。大助と直が再び騒動をおこし、ラグビー部が廃部になることを最後まで心配していた加代の日誌を読んだ2人は 加代の祭壇の前で仲直りを誓う。

第20話「我ら花園に立つ」(85/02/23放送)
 全国高校選手権 県予選がはじまる。川浜高校は勝ち進むが、賢治には大助のスランプが気がかりだ。母親の病状が悪化し、再び入院したため試合に集中することができないのだ。
 名村謙三が娘・圭子に会いにきた。圭子の母・三好夏子(伊藤かずえさんの2役)との出会いを話してきかせる。妻が亡くなり、冷酷な息子たちに囲まれ、孤独な謙三は圭子を引き取りたいというが、いまさら圭子も応えることはできない。「せめて、たまに訪ねてくることは。。」と願うが大助のことがあり、それも叶わない。謙三は行方をくらませてしまう。
 準決勝を勝った川浜高校だが、母親に付き添うために大助は退部するという。そんな大助の前に謙三が名を隠して現れ、大助の父親の話を知り、せめてもの償いにと母親の手術費を提供するのだ。 圭子に会いにきた謙三を部下達が迎えにきて、大助は謙三の正体を知る。真のラガーマンになった大助は謙三を一発殴っただけで恨みを捨てる。相模一高との決勝の日、母親の手術が気になり試合に出場することを躊躇する大助を謙三が説き、大助は蘇ったプレーをみせ見事に花園出場を手にする。

第21話「勇気なき者は去れ」(85/03/02放送)
 大助の母親の手術も成功し、圭子の出生の秘密も明らかとなり、すべてが順調に進む。花園での1試合目(対新潟南高)、2試合目(対石巻工業)とも順調に勝ち進む。
 高校では遠征費用が足りなくなり嬉しい悲鳴をあげる。だが岩本宗規さん扮する次男・治男がレギュラーから外されていることで内田玄治は納得がいかない。前年の覇者・城南工大高との3試合目、前年戦った相模一高の監督・勝又のアドバイスとおりフォワードをついた攻撃で有利に試合を運んでいく。後半に入り怪我を負った末永のかわりに出場した治男だが、タックルを恐れ城南工大高の選手を止めることができない。試合の流れが変わり、36対4で負けてしまう。
 治男は退部届を出す。受け取った賢治を玄治が治男を連れて訪れ、責める。賢治は「タックルをするのには勇気が必要であり、15分の1の責任を負うことが勇気を奮い立たせてくれる」という。敗戦のなかで、そのことに気付いてくれるかと思ったが、負け犬のように退部届を提出した、そんな弱虫には用がないとも言い切る。厳しい言葉である。2人が帰った後、節子は「弱虫には用がないという、そんな気持ちは落ちこぼれを作ることになるのではないか?赴任したばかりの川浜高校は落ちこぼれだらけだったが 努力してきたから今があるのではいか」と言う。節子の言葉が胸に刺さる賢治。だが、治男は諦めていなかった。タックルの練習にうちこむ治男を見て、賢治は治男が勇気を身につけて戻ってくることを予感するのだった。

第22話「勝ってから泣け」(85/03/09放送)
 もちろん治男は戻ってきた。新しいキャプテンは部員達の推薦で四方堂亘さん扮する・平山に決まったが、自分の技術向上に集中したい平山はキャプテンになることを拒む。大助はそんな平山を殴る。また?(笑) 身勝手さを賢治に指摘され平山はキャプテンを引き受ける。
 社会人ラグビー部のある川浜電機に内定が決まっていた大助だが、ラグビー部がなくなることで内定を取り消されてしまう。賢治は以前、監督に誘いをうけた東北製鉄の永井に大助の就職をお願いに行くが、賢治も監督として入るのならといわれるが、賢治には教師を辞めることは出来ない。
 大助の就職が気になるが、新人戦で一勝もできない代替わりしたチームを見て全国優勝への夢は第一歩からのスタートだと気付く賢治であった。
 そんな中、永井が正社員ではないが大助を引き受けてくれるという。母親から離れてしまうことを心配する大助の前に、節子が現れ母親のことは心配するなという。実は永井の気持ちを動かしたのも節子だったのだ。賢治が生徒達は自分の子供だという、それなら自分にとっても大助は子供だという節子に、感謝の気持ちで言葉も出ない大助は抱きつき涙を流す。卒業し、仙台に向かう新幹線のなか、3年間を振り返り「やってやるぜ」と呟く大助。
 新入部員も入ったラグビー部だが平山の不調は回復しない。山城に相談した賢治は、山城の知り合いだというマーク・ジョンソンに引き合わされ、誘われるがままマークの仲間達とラグビーを楽しむ。部員達の指導に行き詰まりを感じていた賢治は、部の練習にマークを招くが、ラグビーを楽しもうと指導するマークに不満をもつ。しかし、その指導は部員達に好影響を与える。勝つことを強く言い過ぎ、緊張してきた部員達には、たまにはその緊張をほぐすことが必要なのかもしれないと気付く賢治。マークの飴と賢治のムチで、バランスが取れるのだと。
 秋の国体、城南工大高との決勝戦で試合終了3分前まで10対4と優位にいた川浜高校はノックオンだと足を止めた瞬間にトライを決められ、同点にされ2高優勝となる。負けたわけではないが悔しがる部員達。技術も勇気も負けてなかった、ボールを追いつづける執着心をなくした結果だった。最後まで諦めないことを学んだ部員達は花園での全国大会へと思いを馳せる。

第23話「下町のヒーロー」(85/03/16放送)
 城南工大高との敗戦のショックで、部員達はスランプに陥る。そんな中、一人 明るく振舞う森勇治さん扮する清川。だが、彼のもとへ父親の借金を取りたてる暴力団が現れるようになる。賢治に心配するなと明るく振舞う清川。
 大三郎が身奇麗にして出かけるようになり、浮気ではないかと疑われる。玄治がキャバレーに入る大三郎をみかけたといい、遊びにきていた大助と賢治がキャバレーに入っていくと、ラグビーをやりたいという社会人が集まっていた。内田勝の他に、水原までもがその場にいた。ラグビーはイギリスで生まれた紳士のスポーツだから身奇麗にして、大三郎は社会人ラグビーチーム「はまっこクラブ」の設立に駆け回っていたのだ。キツイ仕事のあいまにも楽しんで練習する「はまっこクラブ」を見て、義務化した練習に疑問を抱いた賢治は、多少のミスは目を瞑るから練習を楽しめといい、川浜ラグビー部はスランプを脱する。
 しかし清川が不調なため試合には負けてしまう。清川には止められたもの賢治は暴力団のもとに向かう。だが、大三郎が代わりに暴力団に立ち向かった結果、刺されて重体になる。川浜高校が全国大会で優勝する夢を見たという大三郎。自分を刺した人間までもを許し、静かに息をひきとった。 大三郎が息をひきとったときにも、葬儀のときにも涙を見せなかった夕子が、新楽で涙を流す。

第24話「花園へ飛べ千羽鶴」(85/03/23放送)

第25話「微笑む女神」(85/03/30放送)
相模一高をやぶり花園出場を控えて、さらに練習に熱をいれる選手達。だが、平山・栗原の故障と不安要素をたくさん抱えていた。眠れぬ夜が続く賢治は恩師・藤山洋一に会うため故郷へとんだ。「やるだけのことはやった。あとは自分の愛する子供達を信じていればいい」「愛とは相手を信じ、待ち、許してやること」。川浜に戻った賢治は、城南工大高と比べると1人1人の技術は劣っているかもしてないが、1人でだめなら2人でかかっていけ。出発の前日には部員達の心を一つにまとめるため、うちわ太鼓を全員でたたく。ばらばらだった太鼓の音は、時が経つにつれ一つになっていった、賢治は勝利を確信するようになる。
 だがその夜、ジャージのクリーニングを依頼していた吉村クリーニング店が火事になり、イソップがデザインしたジャージが燃えてしまう。賢治は部室から相模一高に109対0で負けたときの赤いジャージを引き出してくる。あの敗戦からここまできた川浜高校ラグビー部に初心に返れと言う神のお告げかもしれない、これを着て試合に臨もうと。 12月30日 赤いジャージに身を包んだ川浜高校の蒙進撃が始まる。決勝前夜、準決勝の平山の体調を気遣うオールジャパンの元監督・大北から激励の電話「お前が勝つと思っていれば勝つ。」信は力なりと使命感と仲間を信じることそこから奇跡は生まれる決勝戦。一話のシーンに戻る。川浜高校に赴任してから、この日まで 決して楽ではなかった日々を回想し、これから始まる試合のなかでどこまでも生徒達を信じていくことを。たくさんの観客が見守るなか運命の一時間が始まった。

最終回「花園よ永遠なれ」(85/04/06放送)

投稿者 sato : December 27, 2003 01:44 PM