三田政吉追善公演 忠臣蔵 -いのち燃ゆるとき- 2007/3/3(土)〜4/22(日)
作: 宮川一郎
演出: 石井ふく子
語り: 石坂浩二
役名:清水 一学
出演:[敬称略]
堀部安兵衛(西郷輝彦)
仕立て屋ひょう六(藤田まこと)
大石内蔵助(松平健)
大石りく(三田佳子)
おしの(赤木春恵)
綾の方(淡島千景)
富[前原伊助の妹](音無美紀子)
おみつ[吉良家の女中](小林綾子)
お嶋[ひょう六の妻](波乃久里子)
三輪(野村真美)
吉良上野介/町田右近(林与一)
前原伊助(松山政路)
毛利小平太(山崎銀之丞)
仙石伯奢守(横内正)
堀部弥兵衛(遠藤太津朗)
近松勘六(小野寺丈)
綿屋善右衛門(北町嘉朗)
新藤永四郎(黒部進)
お千代[お嶋の弟子](渋谷飛鳥)
吉田忠左衛門(島田順司)
奥田孫太夫(園田裕久)
平永藤左衛門(高松しげお)
お初[吉良家侍女](田中綾子)
杉野十平次(堤大二郎)
大石主税(東新良和)
神崎与五郎(丹羽貞仁)
お絹[お嶋の弟子](松岡由美)
お道[豊岡の女中](水町レイコ)
上演時間:一幕75分+休憩30分+二幕75分+休憩25分+三幕50分(計4時間15分)
2006年1月に他界した明治座会長の三田政吉氏追善公演として故人の愛した「忠臣蔵」を豪華キャストで上演。去年の秋、このニュースを聞いたときは「うわぁーーー!凄いキャスト!!雄基さんも出ないかなぁ。9月に忠臣蔵で出演したばかりだし。。。ないかぁ」とか勝手に思ってました。そんなところに、ご出演のニュース。嬉しかったですね〜(>▽<;;
しかし、さすがの豪華キャスト。一番思い知ったのはチケットでした( p_q)
いつもは予め購入した回以外に突発的に時間が空いたからとか、近くまできたからとか、無茶苦茶な理由をつけて公演はじまってから観覧日の直前にチケット予約したりするのですが。。。今回は直前だと良い席が残ってない!いままでだと、平日なりどこかの公演にこんな席が!というチケットが残っていたのですけどね。ただ、一度だけ最前列中央での観劇〜 これで今年のチケット運は既に使い果たしたことかと思います(;^_^A ほかにも花道横近くから見たりと、それはそれとして色々な角度から楽しめた公演でした。
石坂浩二さんの語りで「風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」
浅野内匠頭 辞世の句から始まります。
雄基さんのご出演は一幕一場から。
芝浜に吉良上野介がやってくると聞いた赤穂浪士たちが、討ち入り前にひと目吉良の顔を見ておこうと潜んでいるなか、花道を吉良と思われる籠がやってきます。しかし、籠から降りたのは女性。うずくまる野村真美さん扮する三輪に浪士達が気をとられている隙に、下手からもう一台の籠。
雄基さん扮する清水一学が付き添ってご登場です。
三輪たちが壁となりその後ろを上野介と清水一学が船に乗り込み逃げてしまう。。。
初見のときには、前で演じられている三輪たちに目が奪われて、雄基さんの登場見逃してしまいました。あははΣ(T▽T;) 見事に騙されました。
吉良方の清水一学、幼馴染の女剣士・三輪(野村真美さん)、それに敵対する赤穂方の堀部安兵衛(西郷輝彦さん)この三人のエピソードは一幕から三幕まで少しずつ綴られてました。
綾の方(淡島千景さん)に堀部道場に潜入するように命じられた三輪が、堀部安兵衛に魅かれてしまいます。
#上杉家から送られた綾の方を演じる淡島千景さんには今回も魅了され。
#雪の上を歩くシーンなど細かい演技、綺麗な所作も楽しませていたきました。
三輪の気持ちを知って怒る一学は三輪を斬ろうと。。。刀を抜いたものの斬れるはずもなく。葛藤する一学。
討ち入りの前夜、二人で故郷・三河に帰ろうと一学は三輪を誘う。迷う三輪は返事を少し待って欲しいと返すが、一学に気持ちを伝える前に、討ち入りで安兵衛に斬られてしまう。
倒れている三輪に気付き安兵衛に向かっていく一学。
西郷さんと雄基さんの殺陣は雪のなか迫力のシーンでした。
哀しい結末、息絶え絶えに三輪を抱きしめる一学
「お返事申しあげます。一緒に三河に帰ります」 最後に気持ちが通じた二人
「見える。。。三河の黄金堤。見えるか三輪」
故郷に実る金色の稲穂を思い描きながら息を引き取る二人。
降りしきる雪がとっても綺麗で、哀しいシーンでした。
さすがに「忠臣蔵」とあって他にも色々なエピソードが織り交ぜられてました。
上野介と双子だという右近(林与一さんの二役)が金銭に目がくらんで上野介の影武者となり、そのために姉のおしの(赤木春恵さん)を亡くしてしまう。狂ったように金だ女だと豪華な生活を夢見る右近を、懸命に止めるおしの。おしのの辛い気持ちが伝わります。
前原伊助の妹・富(音無さん)は兄と一緒に吉良邸の前で蕎麦屋を営み、兄達の本懐を応援する。討ち入り当日、気持ちを抑えて「本懐を」と兄を送り出すシーン。自分の気持ちを圧して、送り出す気持ちにはやはり泣けますね。
2006年9月公演の「女たちの忠臣蔵」で雄基さん演じた磯貝十郎左衛門に近い役だったのが、山崎銀之丞さん演じられた毛利小平太。
棟梁の娘おみつ(小林綾子さん)は小平太が吉良邸絵図面欲しさに自分に近づいたと葛藤する。討ち入り直前に、小平太のいる富の蕎麦屋に絵図面を抱え駆け込んでき、新しい命が宿ったことを告げ、残されていくぐらいなら自分と子供を斬ってくれと泣き縋る。小平太に斬れるはずもありません。
二人を見ていた富は絵図面が小平太の数倍の働きをしてくれるだろうと、二人の逐電を薦める。手を取って駆けていく二人。唯一、未来が見えた命でした。
一般的な忠臣蔵で語られる、吉良邸絵図面を手に入れた岡野金右衛門と最後の脱盟者の毛利小平太を足した設定でしたね。
「命燃ゆるとき」というサブタイトルの通り、どのエピソードも「命」に重きをおかれたストーリになっていました。
4人の看板は存在感が大きく、西郷輝彦さんは堀部安兵衛役として舞台全般にご登場で、討ち入りで見栄を切るシーンはカッコよかったです。
事後、仙石伯耆守(横内正さん)に「生涯に二度も仇討ち。どんな気持ちか?」と聞かれて「二度ともなければよかったと思おております」と答えたシーンでは、命の重さがストレートに伝わり、忠臣蔵という人気題材の裏にある奥深さを感じました。
松平健さんの演じる内蔵助。私は「暴れん坊将軍」のイメージが強いので最初の方は殿様然としている感があり違和感ありましたが(;^_^A 、後半は馴染んで。主税とも別れ、去っていく りくを見送る内蔵助。セリフもないのに、その重厚感に感動しました。
三田さんも綺麗で、ひたむきな りくでしたが少し色っぽ過ぎて… 東新さん演じる主税とのシーンがちょっとイマイチに思えたのは残念でした。名古屋・御園座で12月公演予定の「エドの舞踏会」はイメージぴったではないかと思って今から公演が楽しみです。
笑いを担当してたのが仕立て屋・ひょう六役の藤田まことさん。酒飲みの妻・お嶋(波乃久里子さん)に尻にしかれている感じで。
藤田さん最初の登場では、フラフラになりながら花道を歩いてきます。討ち入りの装束を不眠不休で作っているため意識のないまま歩いてきたらしく花道途中で倒れこんで、「ここはどこだ?」と呟くのですが、一度私が見た回で2席隣の花道横に座っていたおばさまが「明治座」と返してしまってました(#藤田さん、真横でしたからね。。。)
その「明治座」が聞こえた時点で可笑しかったのに、少しの溜めのあとに藤田さんが「明治座は知ってるけど…」と返してくださって、もう爆笑でした。
藤田さんとお嶋の夫婦、口は悪いながらも仲の良い夫婦でお嶋がひょう六のため町方を追い払ったり、弟子たちとひょう六を手伝ったりと素敵な夫婦でした。
一箇所、討ち入り当日 集まった浪士達のもとに火事装束を届けたひょう六がお嶋たちが手伝ってくれたと内蔵助に話したあと「それともう一人手伝ってくださった方が」と言うのですが、これは誰のことだったのでしょうね〜?ラストシーンは、但馬に帰るという三田さん演じるおりくをひょう六が船で送るのですが、ここまで接点のないおりくとひょう六を結びつけるための伏線で、装束作りを手伝ったという一人は内蔵助・主税と別れたあとも江戸に残っていたおりくなのかなぁと思ったのですがどうなのでしょうね?
ラストは「生きてさえいれば、また生きていくための張り合いができる」とひょう六に励まされたりくが強く生き抜くことを誓い、但馬に帰るりくを両国橋のふもとまでひょう六が送ると、二人が乗り込んだ小舟に勢いを増す雪が幻想的でした。
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07夏号のFC会報で… 一学が倒れるシーン、刀をつきさすのですが刺す位置が分からなくなってしまうとのことで小道具の方が雑草を植えてくれたそうです。
その雑草、少しずつ成長して最後は花が咲いていたとか。いいエピソードですね。
6月に時代劇専門チャンネルで放送された忠臣蔵では三輪を抱きしめる一学の後ろに刺さった刀。
その根元に確かに草が確認できます♪
今日、明治座いってきました。
雄基さんは吉良方のお侍さんで清水一学役でした。
野村真美さんとの恋愛があったり。出演回数は多くなかったですけど感動でした。
出演者も豪華ですが、今回も雪がきれい。
期待してくださいね(^_-)-☆
nanacoさん、さっそく感想ありがとうございます
ほんと豪華な舞台でしたね。
キャストは豪華ですが、上演時間を長くするわけにもいかないので
それぞれの見せ場が勿体無いぐらい短かったです。
赤木さん、波乃さん、音無さん、小林綾子さん それぞれ見せ場が2シーンほど。
看板の藤田さんでさえ2幕からのご出演でしたし。
通して出演されていたのは西郷さんぐらい。
松平さんも、三田さんも出ずっぱなしというわけではないですし。
それでも、表情だけで演技する松平さんに、綺麗なりくの三田さん。
藤田さんのコミカルな演技。さっすが!という舞台でした。
「おんなたちの忠臣蔵」にも出演されていた東新くんは
今回も大石主税役でしたー(笑)
りくに「お会いしとうございました」と抱きつくシーンは
思わずフラッシュバックかと。。。
でも、やはり泣けます。
あと、「夏のゆずりは」での共演が記憶に新しい小野寺丈さんが
赤穂浪士役でご出演されています。
そんななかで吉良方の清水一学役の雄基さん。
第一幕から二幕、三幕と少しずつですがご出演あります。
赤穂浪士を演じてらっしゃる方はもちろんご出演多いのですが
敵役としてはメインの役所でした。
討ち入りまでの様々なエピソードがあるのですが
雄基さんと、西郷さん演じる堀部安兵衛に野村真美さんが演じられる三輪の
エピソードがメインになってました(←ファンの贔屓目?)
雄基さんのラストシーンはまた豪華な雪で。
きっと今回も口に雪が入ってしまってるのではないでしょうかー。
こんな豪華なキャストのなか、凄い位置を占めてます。
とは言っても、決して出番多くないです。
期待しないで行くといいのかも。
ところで、一幕一場から雄基さんご出演なのですが
見逃しちゃいましたΣ(T▽T;)
だめだめファン。
えっと。。。客席から舞台に向かって左ですので。最初のご登場。
次は最初から左だけ見てます(笑)
satoさん早速のレポートお疲れ様でした。
うぅ〜今回もハンカチを濡らしそうですね。
其々の出演者の出番が少なく勿体無い・・・
うぉ〜勿体無いなんてぇ〜
雄基さんは野村さんとの恋話なのですね。
(先日、渡鬼で妊婦さん。。。戸籍がない子を産んでしまうとか)久しぶりに拝見して・・・チラッとですが。そだ!雄基さんと共演なんだぁ〜と思っていたら恋人?なんてぇ〜
一幕一場からしっかり眼開いて拝見しますよぉ〜雪・・・あの鼓の音が忘れられません。
Posted by: Tomasumi : March 7, 2007 11:26 PM作者の宮川さんがパンフにも書かれてますが
いままでの忠臣蔵になかったエピソードが多いような気がします。
豪華出演陣にそれぞれ見せ場を作るためという
感じもありますが、2ヶ月先どう洗練されるか楽しみです。
忠臣蔵好きなTomasumiさんの感想が楽しみ♪
鼓のシーンは素敵でしたものね。
雄基さんが赤穂浪士ではないというのはちょっと残念な気もするのですよね〜
でも大きな役は実力を買われてですよね。そう思うと嬉しいかも。
「忠臣蔵」観覧お疲れ様でした。
内容(笑)
確かに、あのメンバーで個々に見せ場を作らないといけないようなら・・・あぁなるのは致し方ないのかもしれませんが。
終始、間延びなので山がなし・・・泣けません。
物語にも無理がありましたよね。
雄基さんの最後のシーンが(淡島さん自害)の所が山場だったような・・・いや。これは贔屓目でもなく。
西郷さんがメインっぽいわりには堀部側からみた忠臣蔵でもなく・・・
りくでもなく・・・内蔵助でもなく。。。ありゃありゃ。
座長が多いのは失敗の元のようですね。
作品は好感触ではありません。残念ながら。
吉良側をメインにした方がかえってよかったかなぁ・・・
今回は淡島さんが私にとっては1番でした!
勿論、雄基さんもですが。
幕が上がってから終演するまで隣にいた夫婦の雑談で内容に集中できなく残念でした。
次回はもっともっと集中します。
先週土曜の観劇後、雪の中でおいたしすぎたせいか
週明けから発熱でダウン中です ( ̄▽ ̄;;
今回の舞台。ほんとtomasumiさんのおっしゃるとおり
船頭多くして船山に上る、てな感じでしたね。
物語をどこに持って行きたいのか、客に何を受け取ってほしいのか
舞台上から伝わってこないので、感想がもてない・・・。
ファンの贔屓目ではないと信じていますが(笑)、
脇役(=雄基さん、淡島さん、波野さん)の方が
芝居をキュッとしめてました☆
ちょっと厳しい意見かもしれませんけど、
りく役の三田さんには、母親役というのは向かないかも・・・。
良妻賢母というより、女性としての色香が勝ってしまったのかなーと。
芝居って、長ければいいってもんでもないし、
有名処がたくさん出てればいいってもんでもないし、
とにかく脚本が大事だってことがよく分かっちゃいました。
4月に行ったとき、もう少し見られる舞台になっててほしいです。
だって13650円ですもん。(高い T-T )
「風邪ひきませんように」と言われてたのに>たまるさん(;^_^A
お気をつけくささいね
やはり豪華すぎましたね〜
出演者が多すぎて、ポイントが絞れないです
次から次へ出てくる出演者に目が奪われてしまいますし
仙石屋敷のシーンももう余韻が欲しかったです。
9月の「女たちの忠臣蔵」があったから
更に較べてしまうのかもしれませんね
まだまだ前半。次回が楽しみですね
劇評張っておきます
http://blogs.yomiuri.co.jp/kawamura/2007/03/post_6a27.html
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/theater/20070404et06.htm
演劇界では雄基さんのラストシーン
「壮絶な美しさ」と書かれてました。
もう楽日を過ぎてしまったのですが書いてもいいですか?
3月に観たときはそんなに心を動かされる芝居ではなかったのですが、
4月にもう一度観たら、結構よかったです(笑)
特に松山・音無の兄妹エピなんか、すっごい感動しちゃいました。
前はエピの羅列で散漫な印象だったのが、日が経つにつれ
ひとつの芝居としてまとまってきたのかもしれません。
雄基さんの凛々しさはもう言うまでもないので割愛しますが
主要4人+有名どころ20数名を出しただけはある
面白い仕上がりになっていたと思います。
テレビでやってくれるといいですね。
(できれば『女たちの』と合わせて忠臣蔵シリーズとして)
あれだけの数の役者が揃うと、妙にクセがあって大仰だったり、
眉だけで芝居してみたり、台詞が遅かったり、etc
特徴の洪水でまとまらないように思うんですけど
石井さんという方はうまくひとつにできちゃうんですよね。
ある意味、演出家が一番重要なのかも・・・。
このところ大劇場での公演が続いていますね。
ここらで箸休めに小劇場系が観たいと思うのは
私だけでしょうか?(^-^;;
GWモードでレス遅くなりました
松山さん&音無さんのエピソードは
よかったですね〜
先月の公演はスカパーで放送があるそうですよ
前編:http://www.jidaigeki.com/prog/108394_000.html
後編:http://www.jidaigeki.com/prog/108395_000.html
さすがに「女たち…」は無理かなぁ。。。
Posted by: sato : May 1, 2007 8:53 AM