Top>>  [舞台] Report >>狐狸狐狸ばなし

狐狸狐狸ばなし

2006/07/25〜07/30 新派公演 江戸みやげ「狐狸狐狸ばなし

 作:北條秀司
 演出:青井陽治
 美術:朝倉摂

 役名:伊之助

 出演:水谷八重子、宮川浩、青山哲也、田口守、小川絵莉

 上演時間:一幕xx分+休憩15分+二幕xx分(計2時間)

みゃーさんからのレポート♪

2005年4月に同じTheater1010で上演された「あぢさゐ」
同じメンバー、同じ演出家の青井さんで「あぢさゐ」とは180度違った「夏の夜のブラックコメディー」
「狐狸狐狸ばなし」はこれまで何度も色々な出演者・演出で上演されたとかで話も面白いという噂に
ちらしの雄基さんの姿。期待してました。でも、期待以上O(≧▽≦)O

吉原田圃伊之助住居
舞台は江戸時代末期。伊之助とおきわの小さな住まい。
近所のお宮の掃除をおきわ一人が手伝わない。怒って近所の女性達がおきわを呼びに来たようです。
酒瓶を片手に水谷さん演じるおきわ登場。もちろん酔ってます(T▽T)
身勝手なことを言って全く手伝う気もないおきわ
怒った女性がおもわず「間男に女がいることも知らないで」と口を滑らせてしまいます。
周りの女性たちもはじめは「しまった」という表情ですが、びっくりしている
おきわを見ながら大笑いで去っていきます。嫌われてますね…おきわ
にしても、おきわが閻魔堂の法印・重善と浮気していることは周知なんですね(汗)

怒ったおきわが田口さん演じる雇人の又市に重善を呼んでくるように言いつけていると
客席から重善演じる宮川さんが登場。悠々と客席を進みますが。。。
住職という生真面目な感じはないかも(笑) 女がほっておかないのも納得の色男です
パンフレットには僧形の流れやくざとなってました。偽者?

このとき重善は途中で拾ったと軍鶏をぶら下げているのですが、リアルでびっくりしました。
「寺に葬ってやろうと思って」と重善が言うと
「お腹に葬ってやればいいのに」と又市。又市ちょっとお頭が足らない感じです。
邪魔な又市を使いに出しておきわは重善に新しい女のことを問い詰める。
「怒らないからさ。言ってごらん」という明らかな嘘にひっかかって女のことを話してしまう重善。
やきもちを焼くおきわですが、結局お昼からいかがわしい感じになってしまいます(;^_^A

浅草観音裏閻魔堂
本堂では博打が。。。お寺じゃない( ̄Д ̄;;
重善がフラフラと出てき、酒がなくなったと寺男の甚平を呼びつけます。
この甚平を演じられた青山さんが後半体調を崩されたそうで、「あぢさゐ」で
永井荷風を演じられていた立松さんが代役をされてました。
#公演終了してしばらく経って残念ながら亡くなられたそうです。
#本当に残念。ご冥福をお祈りします。 

甚平が出てきて「酒ならお客さんが持ってきましたよ」「客?」と重善が聞くと「ヒヒヒ」と意味深な笑い。
やってきたのは重善の新しい女だというおそめ。
おきわは「牛娘」と呼んでいましたがそんな感じの風情です(笑)
お酒は持ってきたものの杯がないと気づくと牛娘… あっ、おそめが
「私が飲ませてあげる♪」とお酒を口に含みます。あとずさる重善ヘ(-.-ヘ;)...
抵抗むなしくおそめに押し倒され、口移しに酒を飲まされる
こぼれた酒を拭うためか、重善の顔の周りをペロペロとおそめ。これも牛娘と呼ばれる由縁とか
腕を舐められ。。。足まで {{(T-T)}}ブルブル
おそめが足を舐めていると、そこにおきわ登場
自分の男に手を出すなとおそめに刃物を向けます。退散するおそめ
おきわは自分と一緒になってくれと重善に泣きつきます。伊之助に惚れて夫婦になったものの
しつこい伊之助が嫌になり、触られると蛇に這いずり回られるような気がしてぞっとすると。
さんざん酒を煽った重善は「女房になりたいなら、亭主を殺してこい」とたきつけ
「ほんとうに殺してくるからね」と去っていくおきわ

酔った重善は閻魔堂でひっくり返りながら「どうして俺はこんなに女にモテんだろうなぁ」
と呑気に自問自答です。あはははっ… (>_<;)

伊之助住居
家の脇から桶をかかえて手ぬぐいを被った伊之助がそそと歩いてきます。
雄基さん。。。Σ( ̄[] ̄;)!?の登場です
洗濯ものを広げて竿に干す伊之助。顔に飛んだ水しぶきを拭う仕草が。。。もう。。。色っぽい!
干した腰巻を愛しい感じに頬擦り。はあっ?って感じでした。
白塗りに目尻には赤い目張りまで。さすが元女形という役所

帰ってきたおきわを「おかえりやすーぅ」
嬉しそうに迎えて甲斐甲斐しく世話をやく伊之助。。。(T▽T)笑いすぎました
「あんたのためにふぐを買うてきたんえぇ」 甘えるような伊之助
ふぐを食べて精をつけて…と伊之助が誘うと怒って箸を投げ出すおきわ
気持ち悪いのね。。。ちょっと気持ちが分かる気も|_-))))
おきわの足を触ったり、お尻を振って拗ねてみたり。あーもうイメージにない雄基さんです
あげくにおきわに別れると言われて泣き出してしまう。
「そんなこと言うと、わて吾妻橋から身を投げて死んでしまう」と泣きながらいうと
「あはは。それがいいね。法印さんに頼んでお経をあげてあげるよ」と冷たいおきわ
それを聞いて「そんなこと聞いたら死ねん。あんたを流れ法印にくれてやるようなもんや」と伊之助
「どういうことだい?」と聞くおきわに「そんなことぐらい知らいでかい。キヒヒ」
おきわと重善の関係を知っているのですね。それにしても何て笑い方。。。雄基さん?
おきわが好きで堪らない伊之助。
おきわが死んでも体は焼かずに、「たとえ腐って蛆虫が湧いても、あんたの体 離さへんで」 と(((=_=)))
本当に蛇に巻きつかれたようなおきわです。酒をあおり、空になった徳利を伊之助に突きつけ酒を要求。

伊之助が席をたった隙に思いつめた様子のおきわ。
人が口に入れると毒だという染物に使う薬を手に取ります。
ビクビクしながら包みを開きふぐ鍋に振りかける。伊之助が戻ってくるまでに必死です。
徳利を伊之助から受け取ってもガクガク
そんなおきわを心配しながらも毒入りのふぐを口にする伊之助
味が変なことに気づきます。煮詰まったせいだろうと、出汁を足してくるわと
鍋を抱えて立ち上がりフラフラ。。。ついに鍋をひっくり返して倒れてしまう
のたうちまわる伊之助。ってバックの太鼓の音にあわせながら踊ってるような伊之助でした(笑)
最後は柱に捕まってバタン
自分がやったことに驚きながらも伊之助に近づき「死んだのかい?」と覗き込むおきわ
「まだまだー」 えーっ、まだ息あります?( ̄∇ ̄;)
二人並んで足は曲げたまま、手は空を掴むように後ろに倒れ込みます。
このとき雄基さん「イナ。イナ」と言ってましたよ。イナバウァー?

隅田川の土手
伊之助の葬儀が終わり、焼き場で伊之助の骨上げを又市と甚平にまかせて二人抜け出すおきわと重善。
江戸を出て二人で住もうと楽しげです。伊之助にまとわりつかれなくて済むと清々した感じのおきわ
重善と二人仲良く「金比羅ふねふね〜」と歌いながら客席を通って閻魔堂に向かいます
。。。怪しげな音楽が聞こえて。白装束を身に着けた伊之助登場。はぁっ?Σ( ̄[] ̄;)
頭には三角の布をつけ、手は幽霊っぽく垂らして、ふらふらと(笑)
と思ったらニヤッと笑って「金比羅ふねふね、追手に帆かけて…」と歌いながら消えていきました
(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!

閻魔堂
二人で夜を明かしたおきわと重善
又市がふらふらとやってきます 「だんながおきわを呼んでこいと」
その辻褄のあわなさに場内も爆笑
おきわに甚平までもが何を可笑しなことをと笑います
又市が伊之助のお骨を抱いて家に帰ると、伊之助が帰っていたと
でも又市は伊之助が灰になるのを見ていた。。と。。。幽霊?
重善も起きて笑いあっていると、おきわを呼ぶ伊之助の声!
震え出す4人。わーーー!え?えぇ?

伊之助住居
幽霊がよく付けている三角の例のものをお地蔵さんに結んでいる伊之助(笑)
葬儀に出席した近所の人もビクビクです
仕事の手ぬぐいを届けにいくという伊之助をビクビクしながら止めるおきわ
お茶を運んだり、言葉が丁寧になって立場が逆転したようです
「あなたは何なんですか?」と泣きながら説明を求めるおきわ
「あんたに会いたかった。焼かれても、あんたに抱きつきたかった」と抱きつかれて
気を失うおきわ。もう逃げられない?恐いです。。。
おきわを残して出かけていく伊之助。
途中、近所の人とすれ違う。相手はびっくりして「亡者!」と叫び走っていく
「亡者?。。。亡者」と納得したように胸をたたく伊之助
客席を通りながら「亡者、亡者とおっしゃいますが〜♪亡者が雪駄はいて〜」と歌う雄基さん。
「雪駄」のところでは跳ねてらっしゃいましたーO(≧▽≦)O もう。。。凄い!

古池のほとり
おきわと重善達は訳の分からない伊之助をもう一度殺してしまおうと企んでいた。
夜道に隠れ、伊之助を待つ。
「亡者、亡者とおっしゃいますが〜♪」と続けて歌いながら;−0-)〜伊之助
だが暗闇で襲われ倒れてしまう。重しをつけて池に投げ込んでしまえと言われ又市が運んでいく
又市が戻ってくるまでに蕎麦を食べながら待つおきわ達
うまくいったと又市が戻ってくるが、こっそりと幽霊 伊之助も登場!
蕎麦屋の亭主の代わりに蕎麦茹でてお湯きってます。。。そんな幽霊って(笑)
伊之助に気づき叫びながら逃げていくおきわ達

と。。又市だけは残ってます
「もうこの辺で勘弁してやったらどうや」と又市。二人の策略だったのですね
「いや。この恨み晴らさでおくべきか」歌舞伎っぽく見栄を切る
又市の「よっ!手ぬぐい屋!」の大向う 更に「もう一回」とリクエストです
「この恨み… 晴らさで おくべきかー」と今度は大きめのポーズ
今度は田口さん「松村!」と大向う(笑)拍手ですヾ(〃^∇^)ノ

このあと二人で客席を通っていくのですが、中ごろまで来て又市が道に迷ったとお客さんに道を訪ねます。
そんな又市に「又市。お地蔵さんや」と雄基さんヾ(>▽<)oあはは
周りを見回して、「お地蔵さんだらけや」と。
「拝んどこ」又市と二人 客席に向かって手を合わせてましたよー
この遣り取り初日はなかったのですよね
この前にあるもう一つのお地蔵さんのやりとりが好評だったからでしょうか?(笑)

閻魔堂
慌てて逃げてきたおきわと重善 荷物をまとめて江戸を逃げ出そうとします
おきわが荷物をとりに帰ろうと閻魔堂を出ると、すれ違いで牛娘
重善のピンチを聞きつけて、お金持ちの父親が構ってくれるから一緒に行こうと誘います
伊之助から逃げたい重善はこの話に乗ってしまう。。。と、こっそり話を聞いていたおきわ
重善がいない隙に、伊之助殺しに使った染物の薬を重善の酒瓶のなかにいれ
オロオロする重善に薦め、自分も酒を煽る
飲んだあとに毒をいれたことを重善に告白するおきわ「一緒に死んでおくれ」
おきわを罵りながら苦しむ重善
「お前に惚れたんじゃねぇ。間男の味に惚れたんだ」と本音もポロリと
苦しむおきわと重善。。。となかなか毒がまわりません( ̄m ̄〃)
伊之助がやってきて、逃げ出す重善に、しつこく追い回す伊之助に抱きつかれ気を失うおきわ

伊之助住居
ゴザの上に座り三味線を弾くおきわ ボーッとしたその仕草に正気でないのが分かります
そんなおきわを見ながら「可哀想に」と呟く近所の夫婦
その夫婦に向かって「(" ̄д ̄)けっ!」と伊之助。。。雄基さん?( ̄□||||!!
おきわは食事も伊之助に口に運んでもらう始末 気が狂ってしまったようです
そんな折り、又市が訪ねてくる。又市のお頭が足りない挙動も演技だったようです
芝居小屋の作家だそうで、全て又市と伊之助が打った芝居だったと。
又市に向かって「わてホンマ楽しいねん。キチガイは間男せえへんし。。。
ほんま ええおもちゃができたと思てんのや」

ここは少し恐いですよね。伊之助の狂気が少し見えたような。。。
でも勝気だったおきわを思い出し、涙ぐむ又市。やりすぎたとおきわに謝る。
それを見て伊之助も反省の色を見せる 「わてもついでに謝っとこ」。。。反省してる?
「なんとのう物足りような気もするねん」 正直なところでしょうか

伊之助と又市が去って一人残されたおきわにこっそりやってきた甚平が声をかける。。。
「どうだった?」 急に普通に戻るおきわ!狂った演技だったのです!!
暗くなっていた劇場が急に明るくなりました♪
コロッと変わる水谷さんの表情 いいですよね〜

相変わらず重善を気にするおきわ。。。切れてなかったのですね……(o_ _)o
どっちもどっちなお似合いの夫婦だということでしょうか?
本当に懲りない人たちだなぁ。。。と呆れながらも、そのしぶとさ?に
なんだか嬉しくなってしまうラストでした。

それにしても今回の「狐狸狐狸ばなし」に「アキハバラ@DEEP」「マスターオブサンダー」と
最近、「今までにない演技」の雄基さんに驚かされっぱなしです♪




みゃーさんからのレポート

漫画を描くお仕事をされてらっしゃる、みゃーさんが画像でレポートしてくださいました。
ご本人からご承諾いただけましたのでこちらでご紹介させていただきますね♪
伊之助の七転八転のシーンも見事に描かれてます。
凄く分かりやすいレポートO(≧▽≦)O 素敵な才能ですね〜

200607.jpg

投稿者 sato : July 30, 2006 10:33 PM
コメント
コメントする