2006/06/04〜06/26 新橋演舞場「和宮様御留(かずのみやさまおとめ)」
原作:有吉佐和子
脚色:加納幸和
演出:竹邑類
役名:土井重五郎
出演:波乃久里子、池畑慎之介、加納幸和、植本潤、桂憲一、
紅貴代、東千晃、英太郎、安井昌二、小川眞由美
上演時間:一幕90分+休憩35分+二幕90分(計3時間34分)
あらすじ
日本が開国を迫られ揺れに揺れていた幕末、歴然とした国力差に対抗するために
公武一体が唱えられ、京都(朝廷)の和宮に江戸(幕府)徳川家茂への降嫁の話が
持ち上がる。それは和宮と、側に仕える女たちの運命をも巻き込みながら、
歴史の波に抗うすべもなく翻弄される、一人の少女の物語を生んだ。
物語の主人公・フキは京都の橋本宰相中将の公家屋敷で奉公をする14歳の下女。
ある日、中将の妹で和宮の母・観行院と和宮の住まう御所へ呼びつけられ、運命が一転する。
フキを、降嫁を頑なに拒む和宮の替え玉にしようという、観行院の大胆な策謀の元、
屋敷の一角から出られず、声を出すことも許されない奇妙な生活が始まる。(ちらしより)
皆さんコメントしてくださったし、コメントでレポート完成なのでは?と
いう気もしましたが、ツラツラと思うところをレポしてみました。
第一幕 22景、第二幕 17景 の二幕構成。間の休憩は30分
これまで三幕構成が当たり前だった新橋演舞場だったので
これにちょっとびっくり
42景とさすがに場面転換が多く、舞台上で出演者が移動するのにあわせて装置が回転。
最初の頃は場面転換に時間がかかっていたりでテンポの悪い感もありましたが
公演を重ねるにつれすっきりと洗練されていきました。
小川眞由美さん演じられる和宮御付き女官の庭田嗣子と、
同じく女官役の伊藤みどりさん演じられる能登命婦の
「ほんまに和宮様ですやろうか」という疑惑からサスペンスのはじまりです。
#ちなみに「御留」とは覚書・日記という意味だそうで
その一年前に遡って、植本潤さん演じられるフキが祇園囃子を口に跳ねながら登場。
水汲みの桶を渡す仕草がとってもきゃぴきゃぴ
湯浴みのために脱げといわれて大胆な脱ぎっぷり(*ノノ)キャ
なんの説明もされず、江戸への降嫁が決まった和宮の影となって暮らすフキ
#はじめてフキを見たときの和宮の「そちはたれ?」というシーンが可愛かった〜
池畑慎之介さん演じられる和宮の母・観行院も見事でした
男性(?)と思えないほど綺麗で。気品があって、貫禄も十分。
御所ことばで「公武合体なぞ、おなご抜きでやったらよろしいんや」恐いです。
娘と裂かれる母の哀しさも伝わって。ほんと素敵な女優さんでした(笑)
花組芝居座長の加納幸和さん演じられる橋本実麗は
妹・観行院にタジタジで、同じく花組芝居の八代進一さん演じられる
九条関白に和宮降嫁の日を早めるよう説得してくるよう言われますが
観行院には強く出れず、二人の間を「貧福貧福」と唱えながら
歩く姿はカラスにまで馬鹿にされる始末(笑)
和宮の御付き女官として任命され、支度金1400両にオロオロする嗣子を
からかう女官を演じられてたのも八代さんでした。花道を進みながら
「1000両… いえ500両でも私なら(江戸に)いきます。いきますなぁ」と
一緒にいた女官に同意を求めたあと「いきますやろ」と客席にも同意を求めていたのは爆笑
八代さんが男性から女性に化けられたように、
橋本中将からがらりと変わって観行院の叔母・勝光院に化けた加納さん。
立ち振る舞いが綺麗!同じ人だと分かりませんでした〜
その勝光院に「立ってくださいませ」と促され
音立てて立ち上がったフキが痺れた足を伸ばそうとストレッチ
足首まで回して。。。( ̄◇ ̄;)
観行院さんに威嚇され去っていく様子も爆笑でした。
今回、笑いの部分は花組芝居の方がもっていかれたような。。。
花組芝居の単独公演も拝見してみたいです♪
舞台上に和宮・フキ・少進・観行院・藤(英太郎さん)が揃うシーンがあるのですが
女性のほうが少ないのだなぁ。。とふと考えると凄い!
英太郎さんも風格あり。厳しいのに、でも乳人だけあって和宮にはとても甲斐甲斐しく。
時代に一番とけこんでたのは英さんかも。
小川さん演じられる嗣子も和宮様でないことに気づいてオロオロするのに
「自分は知らなかったことにすればいい。明かされてときに驚けばいい」とか
3人目の和宮の手が不自由だったことを知ってやはりオロオロしたあとに
「御所風の衣裳やったら気付けへんやろ」の開き直り!
啖呵切る小川さんはもう格好良すぎでしたー
そのあとの「ごきげんよう」が、そらぞらしく とっても映えて(笑)
最初はオドオドしていたフキも、波乃さん演じられる少進に支えられて
フキの手習いのシーンではもしかしたらこの替え玉作戦も上手くいくかも?と思わせられます。
なのに。。。和宮の東下り一行の旅が進むにつれ、だんだんと不協和が。
自分を庇っていてくれた少進のいないことに不安になり、
観行院・嗣子・能登の女性3人のバトルに居た堪れなくなるフキ。
それぞれが、あることないこと告げ口しあって、旅の鬱憤を晴らす。
そんな大人達に囲まれ、徐々に元気のなくなっていくフキ。
そうですよねー 14歳ですものね。ちょっとシビアすぎますよね
#って演じられてる植本潤さんは40歳近いそうですが(;^_^A
遅れていた少進が駆けつけると、安心したのか自分は和宮ではないと
泣き叫ぶフキ。なにか箍がはずれてしまったよう。
祇園囃子を「コンコンチキチン」と口にする。
植本さんが色々な振りをつけられるので笑ってしまうのですが
駄々を捏ねるように叫ぶフキはさすがに怖くなりました。
自分がいない間にフキを粗末に扱ったのかと怒る少進、
フキにも「もういいから。いいから」と小声であやして。
悲しいシーンでした。
結局、去っていくフキの後ろ姿に手を合わせていた少進に
親を知らなかったフキは少しは救われたのかなぁ。。。と
でも、知らなかった母親という思いがあると、その分だけ更に辛くなるだけか
狂ったフキの代わりにお腹黒々の岩倉具視が目をつけたのが
雄基さん演じられる土井重五郎の許婚・宇多絵。
国の将来のためとは言われながらも、自分でも葛藤のある重五郎。
せり上がってきて花道で独白する重五郎は悲痛でした。
和宮の代わりとなる宇多絵を迎えにきた重五郎。
宇多絵と両親は、重五郎のお嫁さんとして迎えられるのだと
別れを悲しみながらも喜びがあるのに
雄基さんの表情には切なさだけで。。。
その後の重五郎が宇多絵を説き伏せるシーンは更に切なかったです。
自害しようとする宇多絵を止めながらも、武士の妻として自分の頼みが聞けないなら
勝手にしろと突き放すところは、逃げて欲しいという気もあったのかなぁとか。。。
国の未来のために犠牲になることを選んだ宇多絵
去っていく宇多絵の後姿を見つめ、頭をさげる重五郎が印象的でした。
たくさんの犠牲のもとに、和宮が江戸城に到着する
和宮を中心に勢ぞろいした姿は、お雛様の世界!
その裏には宇多絵を心配したのか重五郎が。
和宮入替えの秘密を知ったせいか、「倒幕」と口にしたために
その動きを封じる意味なのか、襲われる重五郎は
苦しそうに宇多絵に手を伸ばしながらも倒れていく。
「城へのご入場、おするするとお済になられ」
煌びやかな和宮一行の裏に悲運の重五郎
そのコントラストに圧倒されました。
観行院、橋本中将、岩倉具視、庭田嗣子、そして和宮に重五郎も。
皆が少しずつ自分勝手で、でもそれぞれのなかで筋はとおってるんでしょうね
少しずつの悪意に振り回されたフキ。
いろいろな人の思いがうねりになって歴史となって
「何事もなく」と言い切るのが。。もう見事という思いまで。
カーテンコールには出演者勢ぞろいで、でも微動だにせず。
見事に絵巻物の世界でしたー
最後のカーテンコールまで素敵でした。
演者も含めて(笑)謎がいっぱいで、見事にはまってしまった舞台でした。
テストを兼ねて投稿。。。
今回は開演時間がバラバラですね
13:30の昼の部があったり
18:30の夜の部があったり。
お出かけ前に開演時間を上の「公演日程詳細」からご確認ください。
華やかで、切ない、群像劇でした。
ひと幕が長いのに場がクルクルと変わって。
人間関係を把握するのに時間がかかるかもです。
パンフレットにも人物相関図が載ってますしね
やはり凛々しい雄基さんでした♪
嬉々とした表情があるだけに、後半の表情。
感情の起伏が激しい演技。
これが拝見できるのは嬉しいです。
1幕は「出ないで終わるの?」と思うほど最後に少しですが
2幕は主役の一人でした。
国の将来のためにとツライ思いをしたのに悲壮な最期。
秘密を知ったためかな。
華やかな世界の裏、そのコントラストが切なかったです。
で、岩倉具視から迫られてましたよね?(T▽T)
舞台上は十二単が煌びやかでした〜 絵巻物の世界。
でも、とっても歩きにくそう(笑)
裾を踏まれて進めなくなる方もいらっしゃって。
御所ことばも皆さんやはり大変そうでしたね
見てる方も???って感じでしたが
迫力は伝わってきました。
他の出演者は、池畑さんがすごーい。
他の女装されてる方はやはり男性だなぁと分かるのですが。
池畑さんは自然だし綺麗で貫禄あって。
でも笑いのポイントも押さえてあって。
フキも前半はきゃぴきゃぴと跳ねてたのに
だんだんと静かになって最後は。。。
お囃子を口にしだした時は、植本さんの演技に笑いが起こるのですが
でも狂っていくフキが怖くて寒気が走りました。
一ヶ月公演。これからどうなっていくのでしょうね。
Posted by: sato : June 5, 2006 12:56 AM初日、観覧お疲れ様でした!
早速のレポートで嬉しいです♪
華やかで切ない・・・なんて。
雄基さんは2幕からですね(^0^ゞ らじゃ
狂っていくフキが怖い・・・なんて
流石、役者さん。
お客様に怖いと思わせる・・・面白そうですね。
相関図は勉強していかないと・・・ですか?
その方が楽しめそうですね。
私も初日の感想などをー。
1階の最後列だったので、細かい部分は見えなかったのですが (p_q )
とにかく装束は圧巻!でした。
池端さん(私的に今回のNo.1女優)、波乃さん、英さんと
普段から着物に慣れている方でも、あれはかなり大変なのでは、と。
御所言葉も「〜あらしゃる」「かたじけのうありがとう存じ奉り参らせ」・・・って、もう無理!(笑)
役者さんもいっぱいいっぱいかもしれませんね。
暗転が異常に長かったり、転換の移動でミスがあったり
トチリが多かったり、初日だから仕方ないよね的な諸々もありましたが
これから徐々にこなれていくと、また味わいが出て
よいお芝居になっていくのかなと思いました。
雄基さんについては、言わずもがなの凛々しさでしたが
相手役(宇多江)さん次第で、雰囲気も変わりそうですね。
御所側の「ドロドロ」と幕府側の「お黒々」の合間で
純粋な恋模様を表現するのは、ちょっと大変・・・。
これは演出の問題もあるかもしれませんけど、
二人のラブストーリーが唐突で浮いた感じにならないよう
今日以降の(芝居全体の)変化に期待☆です。
あとは、上演中に携帯が鳴らなければいいんですけど(怒)
私がカウントしてだけでも、1幕:5回 2幕:1回でした。
む〜ん。。。
最後に、この芝居の合い言葉は、「ごきげんよう、ありがとう」です。
御所風の微妙なイントネーションをマスターして
内輪で流行らせる算段であります(笑)
相関図を含めて予習ページが花組芝居のサイトにあります
上の詳細日程の横にリンク張っておきました。
花組オリジナルの和宮のときのものですが
パンフレットとほとんど同じものです。
たまるさん鋭い感想ありがとうございます♪
「あらしゃる」ってこれだけでも辛い。。。(笑)
確かに長い暗転ありましたー
上から見ていたら4画の各辺にそれぞれセットがあって
さらに中央にもあって。ぐるぐる入れ替わってました。
豪華なだけに大変ですよね
もっとテンポよくなれば更に面白くなるでしょうね。
携帯は酷かったですね。シリアスなシーンで鳴ると興ざめですし
出演者の方にも失礼ですよね( p_q)
雄基さんの相手役(宇多江さん)はダブルキャストですよね
パンフレットにキャスト表が書かれてました
早くもう一人とのラブストーリも拝見したい♪
では、「ごきげんよう。ありがとう。」(笑)
Posted by: sato : June 5, 2006 11:55 PMsatoさん!
相関図、感謝、感謝です。
予習して、いざ新橋へぇぇ〜
ありがとう、ございました。
それでは、わたくしも・・・
「ごきげんよう。ありがとう。」(*^^*)
今度は近くで拝見してきました〜
少し手を伸ばせば届きそうなところに雄基さんが立たれると
「きゃーきゃーきゃー」と心のなかで舞い上がってしまいまする。
というのは置いておいて。。。表情が見えると池畑さんが一層綺麗!
「ごきげんよう。。。。。(かなり間をおいて)ありがとぉ」
怖い〜 「帰らっしゃあ」と追い払う心の声が ((´д`)) ぶるぶる
英太郎さん演じられる藤も風格あります〜 目が追ってしまいます。
小川眞由美さん演じる嗣子VS紅貴代さん演じる長橋の局
嗣子VS東千晃さん演じる花園 の女の闘いは火花が見えました(笑)
フキを優しく気遣う波乃久里子さん演じる少進。
和宮の影となって暮らすフキにこっそりおずる(素麺)を進めたり
狂っていくフキをしっかりと抱きしめる優しさが素敵です。
心残りは加納幸和さん演じる勝光院。
橋本実麗と勝光院を一人二役だとどうしても思えないのです…。(>_<;)・゜゜
相関図をもう一回おさらいしますっ!
読売に舞台の批評が。。。
全体的には好感触ですね
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/theater/20060607et03.htm
初観劇行ってまいりました。
は〜感無量です(T▽T)
なんの予習もせず行ったので、いつ雄基さんが
でてくるのかとドキドキしっぱなしで(^o^;
女性が主体のこの話ではかなりおいしい役所でしたね!
(satoさんのおっしゃる通り、
たしかに岩倉具視から迫られているように私も見えました;)
いやはや、それにしても圧巻!
衣装も艶やかで、めまぐるしく回る舞台にも驚きました。
でもせめて人物相関図くらいは頭に入れておけばとちょっと後悔。
やはり御所言葉には皆さん苦労されている様子が伝わってきました。
池畑さんも何度か台詞噛んでましたし…。
おするするとはいかないものです。(;^_^A
今回、舞台を観て原作にかなり興味を引かれたので
早速読んでみようかと思ってます!
ではでは「ごきげんよう。ありがとう。」(^-^)
Posted by: みゃー : June 12, 2006 6:39 PMみゃーさんも圧倒されたようですね。感想ありがとうございます♪
やはり岩倉具視は危険?!雄基さんも微妙に逃げ腰で。。。(笑)
それにしてもあの優雅さを保つためには大変な体力でしょうね。
池畑さんは初日、幕引後に座り込まれたとか。
御所言葉も回りくどいほどですものね〜
でも、池畑さんだから保ってるのかもと思ったり(;^_^A
原作では土井重五郎の影 薄いですけど
フキ・観行院 などのより細かい心理描写が楽しめて
舞台がフラッシュバックしてきそうですね。
無事に千秋楽を迎えられましたね
今日はやはり皆さんテンション高めでした
橋本中将に鞠をぶつける観行院さん
「最後や」とつぶやいて豪快に投げられてました〜
「ごきげんよう」のイントネーションを手で表現するフキ
観行院さんも真似するようになってましたが
今日は少将(波乃さん)まで(@_@)
ちょっと照れながらで可愛かったです(笑)
小川さんに1500両の件で嫌味を言って
去っていく女官役の花組芝居の八代さん
今日は仲間の女官と一緒に
「せーの。せんせん、よんひゃく。せんよんひゃく」と歌まで
極めつけは、旅先で自分の荷物がなくなったと
和宮(フキ)を軽視して口を滑らせてしまう観行院さん
いつもなら嗣子と能登を残して、「ごきげんよう。。。しもた」ですが
今日は「ぷんぷん」でした。さとう珠緒さんの振りつき!!
さすがピーターさんでした。
今日は最初の方、テレビカメラが入ってたのですが
日テレの「Shall We Dance」が池畑さんの取材をされてたそうです
雄基さんは写ってないでしょうけど舞台の模様が少しでも
テレビで拝見できるのは嬉しいかも〜
さっすが千秋楽!(笑) いろいろ起こりますねー☆
池端さんの「プンプン」、見たかったぁ(≧∇≦*)
八代さんの女官軍団は、結構毎回チャレンジングだったみたいで、
私が25日に観たときは、「わたくしなら500両でも参りますなぁ」のあと
お客さんに向かって 「参りますやろ?」と訊いてました(笑)
それで、訊かれた人も「うん」って頷いちゃって(笑)
初日も拝見しましたが、日が経つにつれ
どんどん笑えるポイントが増えましたね。
特に池端さんがその大部分を担っていたような…。
「Shall we dance?」に出られるのでしょうか?
楽しみー!(でも、どっちのパートなんだろ)
劇評は振るわなかったようですが、
絢爛なお芝居で楽しめたと思います。
原作の方が、フキと宮さんの交流が丁寧に描かれているので
今から読んでみるのもいいかも。。。
来月はいよいよ雄基さんの「女形」が見られますね。
わくわく♪
「ぷんぷん」のあとはさすがに小川さんもフリーズ
「なんやろ。あれ」と口にしてらっしゃいましたヾ(^▽^*
確かに劇評はイマイチでしたが。。。
ネットでは「おもしろかった」という意見が
これまでの公演以上に多いように思えるのですよね〜
あっ、もちろん出演者のファン以外で...
雄基さんの女形も綺麗そうです〜♪