2006/01/03〜01/09 THEATRE1010「ふりだした雪」
新春新派公演
「ふりだした雪」
原作:永井荷風
脚色:久保田万太郎
演出:青井陽治
役名:治平
出演:波乃久里子、六平直政、柳田豊、伊藤みどり、田口守、山吹恭子、佐藤太三夫
「新春花くらべ」
構成・振付 尾上菊之丞
一部「ふりだした雪」75分/休憩 25分/「新春花くらべ」30分
薄幸なおすみ(池乃久里子)は寄る辺なく、荒物屋と煙草屋を兼ねている伯父・傳蔵(柳田豊)の家に厄介になっているが、伯母・お兼(伊藤みどり)は直吉(田口守)と共に成り上がり者の金持ちの男・治平(松村雄基)の許へおすみを片付けようと話を進める。
おすみの別れた亭主・柳太郎(六平直政)が改心するからもう一度一緒になってくれと逢いに来るが、おすみに縁談のあるのを早合点して亭主があると誤解しおすみを責める。
おすみはあらゆるものに絶望し、世の中を渡るのに籤弱い人間はどこまでも籤弱く…。と、ただ一人おすみの心を知る伯父に宛て、書置きを残し家出する… [ちらしより]
今回は雄基さんがいきなり登場♪「あぢさゐ」と同じく客席を通ってのご出場です。
深川不動で手を合わせる治平。芸妓2人に縁結びのお守りを買ったところを見られ、からかわれます。思う相手が素人だからと、相手をかばう熱心な様子。治平はおすみを見初めて、自分のもとに来てくれるよう話を進めていた。でも、おすみは治平を知らないのですよね〜。治平がおすみをどこで見初めたのかが気になります。
芸妓の口を塞ごうと何かおごろうと治平。これが「うなぎ」だったり「ビーフステーキ」だったりしたようです。雄基さんのアドリブでしょうか?(笑)
その夜、蕎麦屋では治平とおすみの伯母・お兼、縁談を仲介する・直吉が、縁談話をすすめていた。(直吉を演じた田口さんは、「あぢさゐ」でも周旋屋と仲介役でしたね。今回は彼是屋だとか。そんな職業があったのですねー)
そこに、柳太郎がやってきます。柳太郎を知っているのはお兼だけ。運良くお兼は座敷の置くに座っていたために柳太郎に気づきません。
柳太郎は声でお兼に気づいたようで、新聞で身を隠します。3人の話す内容が、まだ未練のある元妻・おすみのことだと気づき、おすみは縁談があるのを黙っていて、自分につれないのかと妬けになる柳太郎。
3人が帰り支度をしながら、入り口近くの席に座っていた柳太郎を囲む形で話を続けるのですが、話がおすみの前の旦那の話になり伯母さんが「あんなろくでもない!」という風に柳太郎をボロボロに貶すのです。柳太郎がそこにいるのに。。。ムカッとしながらも何も言えない柳太郎を演じる六平さんが面白いです (T▽T)アハハ!
3人が帰ってから柳太郎と会う約束をしていたおすみがやってくるのですが、柳太郎に責められても何のことだか分かりません。そこに治平が煙草入れを忘れたと戻ってくる。治平はおすみに気づき、一緒にいる男・柳太郎が気になる。柳太郎もわざと治平に見せつけるようにおすみにお酌をさせたり一触即発な空気。柳太郎はおすみが治平のことを知っていて惚けているのだと、ますますひどくおすみを責めます。ついにおすみが店から出ていきます。一人残された六平さんの熱燗を注文する「熱いやつを持ってこい!熱いやつを」という台詞。もの哀しいシーンでした。
おすみは柳太郎が自分を迎えにくるのを待っていたのかなぁとも思いました。自分と別れてから酒も博打もやめたという柳太郎とやり直してもという気持ちで蕎麦屋に行ったのに、訳の分からないことで妬けになっている柳太郎をみてわずかに残っていた可能性に見切りをつけた。確かにこの辺りは、たまるさんのコメントしてくださったとおり解釈の分かれるところかもしれませんね。
おすみが伯父の家を出て姿を消す結末。私の近くに座っていたおばさま達も、手紙が遺書に思えたのか「死んじゃったのね」とか「柳太郎と一緒になる」(←これはなぜでしょうね?)と意見が分かれてらっしゃいましたよ(笑)
「自動車で永代橋を渡っていた」というヒントで「芸者に戻った」という回答を引き出すのはちょっとレベルが高いかなぁ。でもよくよく考えると死ぬのに当時高価だっただろう自動車は必要ないでしょうからね。。
柳太郎・治平の死も知らされないままだろうし、劇中に何度もでてきた飛行機の音がその後の動乱の時代を連想させ、なんとなく将来もおすみは幸せにはなれない(=「籤弱い」)のかなぁという叙情的な結末でした。
劇中、客席で台詞のあった女の子とをはじめとしていろいろな話が省略されているような気がして、原作かほかの舞台も見てみたいなぁと思いました。話の流れが「あぢさゐ」に似ているからか、90分まるまる使ってお芝居をした「あぢさゐ」に較べるとなにかもの足りない感が。。。台詞が綺麗で、リアリティがあるところなどは新派らしく楽しめたのですけど。そうそう、池野さんのふとした台詞の言い回し、水谷さんに似ている箇所もあったりして驚きました。
雄基さんはもうちょっと台詞が多ければなぁと、やはり感情深い演技が見たかったです。
二部は総勢10人の総踊りと華やかに新春を寿ぎます。六平さんリードによる一本締めと出演者による手拭撒きに、初日の3日にはロビーで祝い酒も振舞われたそうで縁起の良いお正月になりました。
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satoさん、新年あけましておめでとうございまっす☆
サーバーも無事に更新されたようで(笑)、今年もよろしくお願いします。
「ふりだした雪」、初日の舞台を観て参りました。
※完全にネタバレしていますので、未見の方はご注意ください
今回、お芝居は80分ぐらい、第二部の舞踊は20分ぐらいでしょうか。
どちらもあっという間に終わりました (^^ ;;)
あらすじは劇場のサイトに載っているとおりですが、ラストについては
予備知識がないと、結構???だと思います。
実際、私の周りでも「え、これで終わりなの?」という声が聞かれました。
ネタバレですが、結末としては「おすみ(波野久里子さん)」は
伯父の家を出て永代橋を渡っていく(芸者に戻る)んですね。
二人の男に言い寄られるけれども、結局は元の生活に戻っていく、と。
ここをどう解釈するかは人によって意見が分かれるかもです。
誰にも迷惑をかけたくないから、ととるか、何もかもが面倒になったから、ととるか…。
雄基さんは「長谷川治平」という製本屋の役で、お金持ちという設定です。
なので、帽子に上掛けという出で立ち。 身なりがよくて素敵です♪
青井陽治さんの演出(あぢさゐと同じ)は、今回も通路や舞台前を使って
往来を表現していました。
雄基さんは冒頭から通路を通ってご登場です。
でも、たくさんの通行人と同時に出てくるので、拍手のタイミングは
難しいかもしれません。
芸者たちに「はーさん」と呼ばれて、"いいお客さん"な感じですが
お芝居の中では35~36歳の設定でした。
出番は多くもなく少なくもなく、六平さんと同じぐらい重要な役です。
最後は喧嘩の果てに川に落ちて死んでしまうのですが (T-T )
この芝居自体、別にドラマチックに描かれているわけではないので、、、
何というか、さら〜っとした物語です。
あらすじは本当に劇場サイトにあるとおりですので。
今回の楽しみは、どちらかというと第二部の踊りにあるかもしれません。
雄基さんは鳶頭として登場、とパンフレットには書かれてますが
踊りそのものには、最後の最後にちょろっと出てきて、
そのまま新年の口上になります。
カーテンコールだけでも嬉しいのに、その上お声も聴けます (^-^*)
雄基さんはいつもどおり(?)真面目なコメントですが(日によって違う?)
六平さんは完全なるアドリブ(しかもやたらと長い)で、すっごく面白かったです。
初日の内容は↓こんな感じ。
「新年あけましておめでとうございます!(大声)
私は久里子姉さんと哲ちゃん(十八代中村勘三郎)とはすごく仲がよくて
もともとアングラ出身なんですけど、縁あって新派に出ることができました。
この作品に出ることが決まって、哲ちゃんに頭はどうしたらいいのか訊いたら
『地頭にちょんまげだよ』と言われて、本当かな〜と思って久里子姉さんに訊いたら
やっぱり『地頭にちょんまげよ』と言われましたが、それは嘘で、
とりあえず地頭(六平さんはもともとスキンヘッド)でいこうかなと思ったんですけど
雄基がかっこいいので釣り合わないから、仕方なくカツラをかぶりました。
ひとりだけ話が長くてすみません。初日だから嬉しくて。
とにかく、お正月にこのようなお芝居に出られて幸せです。
皆様の健康と繁栄を願って一本締めをさせていただきます!」
と、このような(笑)
お客も波野さんも伊藤さんも、もちろん雄基さんもみんな笑いっぱなしで
なんだかとても縁起のよい口上でした。
(伊藤さんは笑いすぎて涙が出たようで、目の横の紅が流れちゃってました)
口上のあとは、特製の手ぬぐいを出演者が客席に投げてくれます。
割と後ろの席の方が飛んでくる確率が高いようですが、
これから観に行かれる方は頑張って受け取ってください。
ちなみに、雄基さんのコメントは
「新年あけましておめでとうございます。松村雄基です。
昨年「あぢさゐ」に出させていただいて、今回で二度目の新派、
二度目のシアター1010です。
年明けからこのように良い作品に出られて大変幸せに思っております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします」
と、このような感じでした。爽やかでしたよ♪
今年はこのあと、6月に「和宮様御留」(新橋演舞場)、
7月に「狐狸狐狸ばなし」(シアター1010)がありますね。
大きな劇場と、舞台と客席が近い劇場とで、いろいろ楽しめそうです。
というわけで、まとまりがなくてすみませんが、レポは以上です。
おめでとうございますっ☆
さっそくのコメントありがとうございました〜
そういう意味深というか、見てる人が各自解釈するという
ようなお芝居もいいですよね。
「あぢさゐ」もそうでしたし。楽しみです♪
一本締めに手拭い撒きもあったのですか。
とっても華やかな観劇になりましたね。お正月っぽーい
雄基さんのコメントもらしいですね。
ちょっとずつ長くなっていくと嬉しいのですけど(笑)
あけまして、おめでとうございます♪
たまるさん、早速のレポートありがとうございました。
お正月らしい雰囲気の中でのお芝居だったようで。
また芸者さんというのが粋でお正月らしい。。。と思ってしまいます。
楽しみだなぁ〜
雄基さんの口上。
真面目です(笑)でも、それがいいんですよねぇ。
次回の口上の内容は変わるのでしょうか?
このようにレポートしてくださると自分が観覧した時の違いが分かったりして本当に嬉しいです。
ありがとうございました。
あとはぁ〜予習ですね!
お芝居の感想は上に書いたので、挨拶を。。。私が見た回も六平さんのコメントは長くて(笑)
実は午前・午後と続けてみたのですが(;^_^A 六平さんのコメントは少し違いましたよ。
「楽日が近いから長く喋ってます」ともおっしゃってましたが、毎日長いのでは?とか。
雄基さんは、たまるさんのコメントと同じ感じで「二度目の新派出演、二度目のシアター1010で大変嬉しく思っております。この幸せをくださった皆さんに感謝して、日々精進してまいります」ともおっしゃってました。
午前・午後と全く一緒だったかも。。。あはは
午前は客席で咳をしてる人が多く六平さんがその話をしてらっしゃって(お体をご自愛くださいとおっしゃってくださったのですけど)、気にせず芝居を続けてますと話すと 雄基さんは耐えられなくなって顔を横に向けて笑ってらっしゃいました〜 六平さんが「一字一句間違ってません」と胸を張ったときも笑ってらっしゃいましたし、ここが雄基さんにとっての最大の試練だったかもしれませんねー(笑)