原作
今回は松村さんが出演されたテレビドラマについて 原作との違いを挙げてみたいと思います。違うからどちらが悪いとかおもしろくないとかいうことではなく、どちらもそれぞれの楽しみ方があると考えてます。原作に忠実にテレビドラマを作り上げる必要はないでしょうから、中にはエンディングが異なるものもあります。それを比較するのもおもしろそうな気がしませんか?
いまさらですが、文中の感想はあくまで私の個人的 主観であることをご了承くださいね。推理小説については謎の解明を伏せておくことに注意しながら書いていますが、これからテレビドラマを見る方 原作を読みたいと考えてらっしゃる方は 読まない方がいいかもです。#そんなのばっかりだけど…
まず最近、放映さればかりの「死者の木霊」内田康夫 [講談社刊] です。
ドラマはエピローグをはじめとし原作に忠実に再現されています。中村梅雀さん演じる竹村刑事のイメージも原作に近いと思います。松村さん演じる岡部警部補は原作では「クールな肌ざわりの男」と描写されていますが、これもぴったりですよねぇー
原作では犯人を問い詰める証拠が2点あるのですが これがテレビドラマでは1点になっていました。
ドラマの謎 解明直前の竹村刑事と岡部警部補のやりとりは原作にはなく、この部分がテレビドラマでは岡部警部の精悍さを表現するのに重要なシーンになっていますね。
松村さんのウィンクが見れたのはとっても嬉しかったです♪
「特急ゆふいんの森殺人事件」西村京太郎[文芸春秋刊]
95年に放送されたドラマです。愛川欽也さん演じる亀井刑事が九州の大分・熊本・鹿児島を舞台に事件を解決していきます。原作では主役は十津川警部ですが、テレビドラマでは十津川警部の活躍を亀井刑事がこなすことで、主役が亀井刑事になってます。ちなみに十津川警部を演じられているのは高島忠夫さんです。
九州出身の私には懐かしい景色がいろいろ見れて嬉しいのですけど、松村さんの出演場面が少なめなのが残念。このお話、原作とテレビドラマではエンディングが違うのですよぉ。松村さんファンの方は原作通りが良かったかもしれませんね
「誇りある被害者」森村誠一[光文社刊]
96年の作品です。主役の牛尾刑事(片岡鶴太郎さん)と松村さんの演じられる大上刑事は原作では半分ほど読み進めたところで登場しています。
坂上忍さん演じる櫛田と被害者・島崎の出会いは原作とテレビドラマでは全く異なりますね。ドラマの方が自然でしょうか。原作では櫛田と畠田理恵さん演じるもう一人の被害者 川岸の娘・由紀子が主体で話が進んでゆきますが、テレビドラマではこの部分が薄いですね。
「人間としての誇りを捨てても家族のために生きて欲しかった」題名の意味するところがとても印象に残る作品ではないでしょうか…
「碧の十字架」森村誠一[角川書店]
94年の作品。こちらにも牛尾刑事と大上刑事が出てきていて、露口茂さんと川野太郎さんが演じられてます。
前半は原作に忠実なように思えるのですが、原作では松村さん演じる南雲広志には妹さんがいて事件に絡んできますが、ドラマでは妹さんは出てきません。ですから事件の核が大きく違い、事件の動機が全く異なります。さらにエンディングも違いますね。テレビドラマの方が好まれるでしょうか?
ただ 十字という意味では、やはり原作の方が納得なのかな。切ないけど…
他に原作といわれて思い出すのが 「不良少女とよばれて」原笙子[筑摩書房刊]ではないですか?芥川隆行さんの「この物語は"不良少女と呼ばれて"の原作者で現在、民間舞楽会で活躍されている原笙子さんの<抜粋>貴重な体験をドラマ化したものである」というナレーションです。
原作「不良少女とよばれて」の時代は戦後でオートバイなどは出てきません。もちろん共通点は多くありますが。まだ日本に物資が十分ではなかった時代、生きることに必死な「不良少女」のお話です。
乳姉妹の原作「あの道 この道」芦屋信子[国書刊行会]は 昭和初期に「少女倶楽部」という雑誌に連載されたものらしく表装から文面までかなり"レトロ"な雰囲気です。 「スクール・ウォーズ」の原作「落ちこぼれ軍団の奇跡」馬場信浩[光文社刊]はもう有名ですね。
松村さんのデビュー作「生徒諸君」のほか「花嫁衣裳は誰が着る」「おんな風林火山」「青い鳥症候群」は漫画が原作となっています。「生徒諸君」は原作がかなり逸材ですよね。この長編作品をテレビ化は難しいと思うのですけど。松村さんが出演されていたドラマでも中学卒業までのお話になってました。
#そこで終わっては… ねぇー と思ったのは私だけですか?
いや 沖田くん役の松村さんはとっても可愛くて 嬉しい作品ではあるのですよー